報道によれば6度のオペレーションで救助された移民は合わせて1830人。移民らは救難用ボート4隻とゴム製の搭載ボートに乗船していた。
救助オペレーションには、イタリア船籍の船3隻と英国、アイルランド船籍の船がそれぞれ1隻参加した。いずれの船も、EUの地中海不法移民輸送対策の軍事海上オペレーションで行動している。
9月28日、EUの政治安全保障委員会はEUの地中海不法移民輸送対策軍事海上オペレーションの第2段階を10月7日から開始することを形式的に決めた。
国際移住機関(ICM)の発表によれば、2015年初めから欧州へ流入した移民は50万人近くに達している。北アフリカおよび中東諸国からの移民は不法移民の輸送を組織する闇業者を介し、地中海を通り欧州へと入ろとするものの、大半はこうした危険な方法により、海岸にたどり着く前に命を落としている。
国連の調べでは、欧州への移動の途中で地中海で死亡または行方不明となった移民、難民の数は今年初めから今までに3900人に達している。