チャドルを着たメルケル首相の姿は、難民問題を討議した番組「Bericht aus Berlin」の中で背景として用いられたものだった。
これを見た人達は、メルケル首相の姿は、反イスラム運動「ペギーダ(PEGIDA-西欧のイスラム化に反対する愛国的欧州人を意味するドイツ語の省略形))が使っている写真を思い起こさせると批判した。その一方で、テレビ局の行動には何も非難されるべきところはないと考える人達もいた。
なおTV局側は「ああした写真を使ったのは、人々の注意を惹きつけるためだった」と強調し、向けられた非難を斥けた。
TVが出した声明の中では「ベルリンからの昨日のレポルタージュをめぐる多くの批判を、我々は歓迎するものだが、皆さんが皆、メルケル首相の姿を受入れたわけではなく、時に正しく理解して下さらなかったことを残念に思う」と述べられている。