「ウィキリークス」:TPPは巨大製薬会社による市場独占をもたらす恐れあり

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環太平洋パートナーシップ協定(TPP)は、巨大製薬会社による市場独占をもたらし、加盟諸国の人々が死活的に重要な薬品を手に入れるのを制限する恐れがある。また抗ガン剤を含め、新たなバイオワクチン開発プロジェクトをストップさせる可能性もある。内部告発サイト「ウィキリークス」の専門家達は、公表されたTPP合意の秘密テキストをもとに、こうした結論を下している。

「ウィキリークス」が公表した知的財産分野の条文案は「もし個人あるいは法人が、しかるべき許可証を持っていなかったり、それを受け取る段階にない場合、彼らに対しては、植物性・動物性タンパク質あるいは人間の血液をもとにしたバイオ医薬品の開発・製造・流通を許さないよう求めている」。

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また、あらゆるケースで、新しいライセンスを受け取らなければならならない。おまけに薬品のみならず、それを受け取る方法に関してもだ。そうした事から、すでに米国の法律によりライセンスを持つ製薬会社は、独占的な権利を得ることになる。

インシュリンなど極めて重要な薬品も、もしTPP加盟諸国の領域で活動する会社が、その薬を販売する、米国の法律に基づいたライセンスを持っていなかった場合、禁止の対象となる可能性がある。

なお合意の中では、製薬市場が新しい秩序に適応するために、5年と8年という猶予期間の2つのバリエーションが規定されている。しかし専門家からは、猶予期間が短すぎる、またライセンス取得にお金がかかる事から、医薬品の価格が大きく跳ね上がる恐れがあると危惧の声が上がっている。

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