ロシアの外交筋は、次のように指摘した-
「平和条約締結問題に関するロ日交渉実施についてコメントした際、米国務省のキルビー報道官は、おそらく無意識だと思われるが、それでもやはり日本を『下に見る』態度を取った。もし米政府が、日本に対し、すぐ近くの隣国との最もデリケートな問題の一つについて、いつどのように対話すべきかを、有無を言わせず命令できると考えているのであれば、国連安全保障理事会において常任理事国の地位を得たいという日本政府の計画は、痛烈な一撃を被るに違いない。
安保理が拡大された場合、そこには、他の国の意見に左右されず自主的に行動する新たなプレーヤーが登場すべきだからである。」
金曜日、ロシア外務省は、モスクワでのロ日外務次官級協議を総括し「ロシアと日本は、平和条約締結問題に関しコンタクトを続けて行く事で合意した」と伝えた。
なお米国務省のキルビー報道官は、ロ日交渉に対するコメントを求められた際「我々は、ウクライナ情勢を鑑み、これまで通り、全体的として、今は、ロシアと事をなす時ではないと考えている」と答えている。