記者:あなたは「スターウォーズ」全シリーズ7本の全てに出演している唯一の俳優ですが、C-3PO役として、あの有名な金色のヘルメットをかぶったロボット役を、再び演じる事を、どう思われていますか?
ダニエルス(D):幸せ者だと感じ、驚いているんです。これまで6本というすごい数の作品を撮ってきましたから、もうこれで終わりかなと思っていたんです。ルーカス監督が第1作を撮ったのは、1976年でした。その時彼は、9作撮ると言ったんですが、その夢がかないつつあります。でも、恐らく今よりも、ルーカス監督が、私を最初の作品に出ないかと誘ってくれた時の方が、もっと驚きましたよ。彼は、御存知のように、第1作と4,5,6作の4本撮りました。
D:ルーカス監督が、私に直接電話をしてきて、プロジェクトに参加しないかと言って来たんです。あの頃は、科学ファンタジー物は、人気がありませんでした。私は、大変堅物の俳優だったので、SF物は撮りたくありませんでした。SFについて、何にも知らなかったのです。でもルーカス監督と会って、考えが変わりました。彼は私に、私が演じる事になるロボットのエスキスを見せてくれました。私は、彼と目と目を合わせながら話し合い、絆を感じたのです。あとの3作は、長い中断を経て発表されましたが、まず驚いたのは、私が又出演する事になった、という事でした。というのは、全く予期していなかったからです。そして第二に、そのあらすじに驚かされました。
記者:あらすじのどんなところにびっくりしたのでしょう?
D:第一作の前の、過去をさかのぼるエピソードだという点です。そして、あの善良なロボットを作った人物が、後に最大の悪役の1人になって行くというあらすじは、私にとって思いもかけないものでした。
記者:ファンを驚かす新作の秘密を、少し明かしていただけませんか?
D:それはできません。でも決して皆さんの期待を裏切らないと思いますよ。
記者:作品シリーズが、カルト的な人気を呼ぶほどの成功を収めた秘密は、どこにあるとお考えですか?
そして映画は、大変分かりやすい人間的な話となりました。主人公がいて、魅力的な娘役、悪役、そして、私が演ずるC-3POも含めた、大変印象深い脇役たちが揃いました。C-3POも、人間的な特質を備えており、彼は絶えず苦境に陥ります。しかしそれを処理するようには彼は作られていません。彼の仕事は執事で、コーヒーを持ってきたりする事で、走り回って追跡したりすることではないのです。でもそこに、彼の面白さ、魅力が現れるのです。
記者:楽しいお話し、ありがとうございました。第7作も、ロシアで大きな人気を集めることになるでしょう。