英国の要求項目第1項は、英国がこの先、「欧州の超国家」建設には不参加の側にあることをEUは「明確に公言」せねばならない。これはつまり、「より緊密な連合」を作るというEUの主要原則から英国は外れることを意味する。
第2の要求項目は、EUは、欧州は「多通貨の連合」であることを他にわからせ、ユーロがEUの唯一の通貨ではないと「明確に公言」せねばならないというもの。英国閣僚らは自国通貨のスターリング・ポンドの地位の擁護を強要している。
第3の項目は、英国は英国議会への全権返還を要求するというもの。この全権により、英国は受け入れたくないEUの指令を遮断し、EUの現行の法律の見直しが行える。
第4の項目は、EUそのものの構造改革。英国は28カ国の加盟国陣営の再編成を強要する。その目的はユーロ圏に属していない9カ国の国益を圧倒的多数の、ユーロ圏に属した19カ国から擁護すること。この際、英国の金融フィールドであるロンドン・シティは特別な保護を受けねばならない。
英国政府は5月末、議会に英国のEU離脱を問う国民投票の法案を提出。国民投票は遅くとも2017年12月31日までに実施される。