学者らによれば、地球の引力が、地球と月の間の引力によって引き起こされるような満ち潮を月の表面に創り出しているかもしれないとの事だ。
月の軌道上を回る探査衛星LRO (ルナー・リコネサンス・オービター),が送ってくるデータを分析して、学者達は、そうした結論に達した。この米国の月周回無人衛星は、月の表面に特徴的なでこぼこがある事を示すデータを送ってきた。
専門家は、全部で14ものトポグラフィーを明らかにしたが、それらの幾何学的模様は、地球の引力の影響によってのみ説明できるものだという。
月の表面における、そうした突起の長さは、数キロメートルと推測され、高さは数メートルに達する。恐らくそうした形成現象は、現在に至るまで続いているものと思われる。
先に学者らは、現在、地球は月の地質にほとんど影響を及ぼしていないと考えていたが、惑星学者らの研究により、そうでないことが明らかとなった。
もし現在も、月に対する地球の影響が大きいものであるとするなら、いわゆる「月震」が起き、それを現代の地震学者が明らかにする可能性も否定できない。