「シリアで我々は国際法を尊重した戦いを展開しており、国連憲章に厳格に遵守して行動している。我々はシリアの合法的な政権から、テロとの闘いに対する公式的な支援要請を受け、これを受理した。」
キンシャク大使は、テロ組織「イスラム国(IS)」は普遍的性格の脅威であり、この脅威を退けることはロシアの国益に叶っていると強調した。
「ISの目指すなかにはロシア連邦内の状況不安定化も含まれている。公開情報を見れば、このテーゼを確証する証拠は多々見つかるはずだ。全世界に広がる『カリフ制』を創設する計画は、北カフカスからヴォルガ沿岸地域、ウラル、シベリアとロシア連邦の著しく多くの面積を内包することを前提としている。」
キンシャク大使は、ロシアの安全を脅かしているのは「イスラムの歪曲的解釈に基づいたジハード主義的、タクフィール主義的イデオロギーのロシアへの輸出」と明言。
また、ロシアはリビアおよびイラクで起きた武力による体制転換の結果を記憶しており、同様のシナリオがシリアで繰り返されることを望まないと指摘した。
「ロシアはこんにち、今まで繰り返されてきた国家体制を武力クーデターで覆す試みを事実上封じている。これは国際法の基本原則を無残に侵すものだ。そして我々の作戦に対する苛立った反応から察すると、こうした試みを是とする諸国は大いに無念さを味わっているのがわかる。」