この地域での紛争は緊張の一途をたどっている。10月12日、東エルサレムとヨルダン川西岸地区では3件の個別の襲撃事件が発生し、6人の市民が刃物で切りつけられ、負傷した。エルサレムでは13日にも3件のテロ事件が発生している。
イスラエル兵の不適切な武力行使によって、イスラエルの占領と絡んだ暴力事件はますます増えている。
国際人権NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチは、同組織の女性職員1人が先週、ヨルダン川西岸でイスラエル軍が平和的デモに対して銃撃した結果、負傷したことを明らかにした。
ロシアのテレビ局RTはヒューマン・ライツ・ウォッチでイスラエル、パレスチナ問題担当ディレクターのサリ・バシ氏とこの事件について討議した。バシ氏は、イスラエル軍は法秩序の維持と称し、不適切な武力行使を行なっているとの見方を表している。
「デモ参加者らは直接的な脅威ではなかった。この事件は先週から、いや、今月初めから数多く起きている同様の事件に数えられる。これはヨルダン川西岸だけでなく、残念ながらイスラエル市とガザ地区でも同じ状況だ。国際法に順じた場合、警備を行う者は最も例外的状況以外は武力を講じてはならない。また相手を撃滅させるための発砲が許されるのは死の危険があるとされる場合に限られる。」