メルケル首相は、シュターデで開かれたキリスト教民主同盟の会議で、難民問題に触れ「我々は、この問題をうまく処理するだろう」と述べた。その際首相は、いくつか条件をあげたものの、アピールは、激しい批判にさらされた。
世論・市場調査研究所YouGovが実施したアンケート調査によれば、移民問題の解決を明言するメルケル首相の言葉を信じる人の数は、ドイツ社会において、ますます減っている。なお調査は、10月9日から13日まで行われ、ドイツ全土の1198名を対象とした。それによれば、メルケル首相のアピールに同意する人は全体の三分の一の32%に過ぎず、他の意見を持つ人が64%を占めた。なお一ヶ月前の調査では、その差は余り大きくなく、メルケル首相の見方を支持する人が43%、「そうは思わない」と答えた人は51%だった。
国内の難民の数が余りに多すぎると不満を持つ人の数が、ますます増えている。これまで、そうした不満を持つ人々は40-50%で、最近のデータでも46%だったが、現在では半数を超え56%に達した。一方「ドイツは、もっと難民を受け入れるべきだ」と考える人は、五分の一の20%しかいない。