「私は楽観主義を表したい。なぜなら我々は対外国境線の管理問題で重要な決定を採択したからだ。我々はトルコとともに合同の行動計画を承認した。」
トゥスク議長は、承認にこぎつけることが出来たのは、これまでトルコ側の指導者らとブリュッセル、アンカラ、ニューヨークでのねばり強い交渉が行なわれたためであり、今回の行動計画はその方向での第一歩と評した。議長は「これは我々全員にとって非常に難しい問題だった」と強調している。
トルコはEUを目指してやってくる移民らの主たるトランジット国となっている。
EUサミットは欧州対外国境管理協力機関(Frontex)に対し、移民の本国送還の全権を渡した。トズスク議長は「我々はFrontexの委任状を強化することを決めた。数ヶ月以内にもFrontexはより機能性の高い機関へと拡大するだろう。我々の目的はFrontexに対し不法移民の送還の全権を与えることだ」と語っている。
トゥスク議長によれば、EUはFrontexがEUの対外国境管理でより活発な活動を行えるようにしていく。議長は「我々には移民危機の人道的かつ効果的決定が必要だ。さもなくば他がヨーロッパ的ではない、非人間的な解決方法を見つけてしまうだろう」と指摘した。