事務総長によれば、世界には今6000万人の難民がいる。現在の世界移民危機は第二次世界大戦以後最悪のものであり、国際社会にとっての深刻な課題である。
事務総長は、「シリア危機だけで400万人が他国に逃げ出した」と述べ、特に難民の流入で苦しめられているのはヨルダン、トルコ、レバノン、イラクである、と述べた。シリアでは800万人が早急な人道支援を必要としているという。
「今やレバノンの人口の25%がシリア難民である。トルコには200万、ヨルダンには150万、イラクには30万人の難民がおり、北アフリカやエジプトにも一定数の難民がいる」と事務総長。
EUの調査機関「フロンテクス」によれば、今年に入ってからこの9か月でEUには71万人の移民が押し寄せている。