米海軍のプレスリリースによると、演習ではスコットランド沖にある英国のヘブリディーズ演習場から短距離弾道ミサイル「テリア・オリオン」が発射され、同時に空中にはさらに2発の対艦巡航ミサイルがあった。駆逐艦ロスは、SM-3ミサイルを発射し、欧州地域で初めて弾道ミサイルの迎撃に成功した。
欧州にNATOのミサイル防衛(MD)システムを配備する計画は、2010年11月にリスボンで開かれたNATOサミットで決定した。2011年10月、NATO事務総長は、NATOのMDシステムは、2018年に完全なる即応準備段階に達すると発表した。
スペイン政府は2012年10月、欧州における米国のMDシステムの枠内で、スペインのロタ海軍基地に軍艦4隻を派遣することを米国に許可した。ロタ海軍基地にはすでに米国の駆逐艦「USSポーター」、「ドナルド・クック」、「ロス」、「カーニー」の4隻が到着している。