「国境の無障害通行という政策に耽溺することは許されない」と第12条にある。第12条は隣国の同意なく数十万もの移民をその隣国に流入させる措置を止めるよう各国に求めるものとなっている。
「隣国同士はいがみあうのでなく、協力し合わなければならない」とユンケル氏。
またユンケル氏は、EU各国から代表を募って作業グループを結成することを提唱。日曜開かれる移民問題サミット後一日以内に各国から一人ずつ代表を選び、同グループに参加させるよう呼びかけた。作業グループは登録を済ませた移民について情報を効果的に交換するための枠組みとなる。
「各国リーダーは難民の受け入れ態勢をよりよく整え、彼らに避難所、食料、医療、水を与え、衛星条件を整えてやらなければならない」とユンケル氏。またユンケル氏は、もし諸国がそれを怠ったなら、非常事態への対処における協力について規定したEU市民保護メカニズムを作動させる、と警告した。
ユンケル氏の提案および要求は全サミット参加諸国に事前に発送された。サミットではこのすべての条文につき討議が行われ、合意が目指される。