米国防総省は「ロシアの艦船は、紛争が起きた場合、米国の電話及びインターネット通信を保障しているケーブルを切断できる能力を持つ」と主張している。合衆国潜水艦隊のフレデリック・レゲエ司令官は、新聞の取材に対し「私は毎日、ロシア人達は何をするのだろうかと考えている」と述べた。
米国防総省は、ロシア側からの危険の程度を評価したり、詳細について明らかにする事は拒否した。米海軍のウィリアム・マークス報道官は「そうした情報は、極秘の性格を持つものだ」と答えている。
しかしそれでも、若干の情報は、明らかとなっている。9月にロシアの海洋調査船「ヤンターリ(ロシア語で琥珀の意味)」は、米国東部沿岸から、米国にとって極めて重要な通信ケーブルの一つが伸びているグアンタナモ湾の海軍基地まで移動した。なおスパイ船の移動は、米軍により監視されていた。米海軍のマークス報道官によれば「ヤンターリ」には、ケーブルを切断可能な設備が装備されている」との事だ。