ウォールストリート・ジャーナル紙によれば、アフガンのガニー大統領はロシアに大砲と軍事ヘリコプターMi35の供給を要請したほか、中央アジアの不安定化を引き起こしかねないアフガンの内情をロシアに訴えている。
ウォールストリート・ジャーナル紙は、ロシアが、アフガンからの西側の軍隊の撤退を条件に、再度より友好的連合国としてカムバックするという新たな外交を押し出したことで、アフガンの政治家らに安堵感が生まれていると指摘している。
米国防総省はこれまで、ロシアの輸送用ヘリコプターMi17を購入しており、ロシアは実際にMi17を使用するアフガン人技術者らに訓練を施していたが、ウクライナ危機発生以後は、米国はこうした協力を停止していた。
アフガニスタン駐在のアレクサンドル・マントゥイツキー・ロシア大使は、ロシア政府はある程度の支援は行うものの、アフガンへの派兵は行わないとする声明を表している。
アフガンのドゥストゥム第1副大統領は先日ロシアのショイグ国防相とその側近らと会談し、可能な支援について話し合った。ドゥストゥム第1副大統領はチェチェン共和国のカディロフ大統領とも会談を行っており、その時の合同記念撮影の写真をカディフォフ大統領はソーシャルネットに載せている。カディフォフ大統領は「アフガンはシリアと同様、ロシアの支援を必要としている」と書いている。