ロシア人になった有名外国人たち

世界的に有名な米国出身のボクサーのロイ・ジョーンズ・ジュニア氏が２７日、モスクワでロシアのパスポートを取得した。ジョーンズ・ジュニア氏は数々のタイトルを獲得してきた最強のボクサー。ジョーンズ・ジュニア氏に対してロシア国籍を与える大統領令は９月１２日にプーチン大統領によって署名された。公式的なセレモニーはロシア移民庁のヘッドオフィスで行われ、同庁の市民問題課のゲンナージィ・デミヤンチェンコ副課長からパスポートが手渡された。ジョーンズ・ジュニア氏はデミヤンチェンコ副課長に謝意を表し、ロシア国民になれたことは大きな名誉と述べた上で、ロシア語で「私はロシア人だ！」と語った。ジョーンズ・ジュニア氏は「非常に幸せ。ロシア語の学習も既に始めている」と語っている。

フランス俳優のジェラール・ドパルデュー氏。ロシア国籍は２０１３年に取得。だが仏国籍も維持していた。その後ドパルデュー氏はロシア連邦モルドヴィア共和国の首都サランスクに永住登録を行う。ドパルデュー氏はある記者会見で「ロシアのパスポートをとても大切にしている。自分の中では自身を非常にロシア的だと感じている」と語っている。ドパルデュー氏はモスクワでマンション購入し、シベリアに暮らすことを夢見ており、「ひょっとするとバイカル湖に家を買うかも」と語っている。

ウクライナ人総合格闘家のアレクセイ・オレイニク氏は２０１４年１２月にロシア国籍を取得した。オレイニク氏はロシア国籍取得についてはずいぶん前に決意していたが、取得過程に３年を要した。オレイニク氏は自分のロシア移住には政治的動機もあると語っている。

２００８年１２月２３日、メドヴェージェフ大統領は日本のフィギュア・スケート選手の川口 悠子さんにロシア国籍を与えた。川口さんにとって２０１０年バンクーバー五輪出場は悲願だった。そのためにはロシア国籍を取得する必要があった。日本は二重国籍が許されないため、川口さんは日本国籍を捨てざるを得なかった。川口さんはバンクーバー出場にかけており、そのために大きな決断をする覚悟を再三表していた。

ソチ五輪のスノーボードで唯一２つの金メダルを獲得した米国出身のヴクトル・アイヴァン・ワイルド氏。ロシア人スノーボード選手のアリョーナ・ザヴァルジナさんと結婚後、ロシア国籍取得を決意。二人の結婚は２０１１年。同年国籍取得に着手し、翌年に取得。

米国出身の総合格闘家ジェフ・モンソン氏。モンソン氏はロシア国籍取得の理由について、自分のハートはロシアにあるからだと語っている。２０１５年９月の記者会見でモンソン氏は、「ロシア国籍取得は政治的動機からではない。ロシアにきたときたくさんの人が助けてくれ、心を開いてくれた。だからいつもここに戻ってきたくなったんだ。私のハートはロシアにある。私はここで私に与えてもらった善をみんな分け与えたい」と語っている。

ショートトラックで６度の五輪金メダルに輝いたヴィクトル・アン氏。アン氏は２０１０年のバンクーバー五輪で韓国代表団のメンバーとしての出場を逃した後、ロシア国籍を取得。２０１４年ソチ五輪にロシア代表団の一員として出場した際に金メダル３、銅メダル１を勝ち取った。