「中国は全ての夫婦に2人の子供を持つことを許可する」。党の声明を新華社が伝えた。
一人っ子政策は人口の爆発的増大を抑制するために70年代末に始められた。都市部に住む夫婦が二人以上の子どもを持つことを禁止するものだ。農村部の夫婦については、一人目が女児だった場合に限り二人目を持つことが認められた。違反に対しては高額の罰金が科せられたほか、公職からの追放や党籍剥奪などの厳罰が下された。 時代を経て、制限が一部弱められた。夫婦ともに一人っ子なら二人目の子どもを持つことが許された。
しかし2014年、中国人夫婦100万組弱が、二人目の子どもを持ちたい旨の申請を行った。予測の半分に過ぎない数字だ。社会調査によれば、都市部の家族では、財政上の理由から、夫婦は依然として一人しか子を持たず、その養育費に集中するという傾向が見られた。
都市部の夫婦で二人目の子どもを持ちたいと答えた人は全体の60―65%にしか過ぎなかった。農村ではこれが90%に上った。 一人っ子政策は社会に深刻なゆがみをもたらし、不満の声が高まっていた。 中国の人口成長は急速に鈍化し、一人の子どもが両親とそのそれぞれの父母を養う「1-6」モデルが一般化した。 もうひとつが性別の偏向である。15歳以下の世代では、女子100人に対して男子が118人もいる。これが将来的に深刻な社会不安定要因になるかも知れない。