ドイツのジグマール・ガブリエル副首相兼経済相が、モスクワを訪問し、対ロシア経済制裁緩和を主張した。ロシアとドイツは、エネルギーに関連した共通の機関を創設する見込みだ。ロシア産ガスをドイツ領内を経由して他の西欧諸国に供給するガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」の敷設が計画されている。
スプートニク記者と、ピエントカ氏との質疑応答は以下の通り。
Q:ポーランドは「ノルド・ストリーム2」プロジェクトに興味はあるのか?
A:ポーランドの立場は、常に否定的なものだった。「ノルド・ストリーム1」がまだ計画されていた時、ポーランドのマスメディアは、このプロジェクトを、新たな「モロトフ-リッペントロップ協定と位置づけ、ロシアとドイツのコンタクトが、政治的にも経済的にもポーランドの分割を、恐らくもたらすだろうと主張した。ポーランドのマスメディアは、そもそもロシア嫌悪症という罪を犯している。
Q:ガスパイプライン「ノルド・ストリーム」は、ポーランドを脅かすだろうか? そう主張するポーランド側の論拠は、どこにあるのか?
A:私は何度も、新聞「ガゼタ・ポルスカ」と繋がりを持ち、政党「法と正義」と非公式的な関係があるポータルサイト「niezalezna.pl」上でそれを目にした。簡単にいうと次の通りである。「ノルド・ストリーム」がポーランドのそばを通り過ぎるようになれば、ロシアは、EUの他の国々に不便を引き起こすことなく、ポーランド向けガスの栓を閉じることができる、というものだ。しかし強調したいが、パイプラインが「そばを通り過ぎる」ことになったのは、ポーランド当局の強硬で頑固な立場によるものだ。「ロシアが栓を閉める」という言葉が、何度繰り返されたことか! ポーランドとロシアの関係がどんな風にひどく緊張した時に、一体そうしたことが起きるというのだろうか、私には分からない。
しかし、ポーランドの政治家達は、そうした見通しが現実的なもののようにとらえている。まさにそれゆえに、ポーランドの東方政策には常に、明らかな反ロシア的力点が置かれてきたし、今も置かれている。これはエネルギー問題もそうだし、ウクライナ問題ついても同様だ。私の見るところ、そうした非現実的政策は、全体としてポーランド自体に害を与えると考えている。」