「ストラトフォー」が2日発表した事件分析の概観では「飛行機墜落を最も信憑性が高く説明できるのは機内への爆発物持ちこみ説だろう」と書かれている。
「ストラトフォー」はシナイ半島のジハード(聖戦)主義者らが移動式の高射砲ミサイルで飛行機を撃墜したという説は事実上排除している。「確かにこの地域で武装戦闘員らは移動式高射砲ミサイルを用い、エジプトのヘリコプターを撃墜、イスラエルの航空機に発射したことはあったが、9268が飛んでいたのは武器使用の圏外だった。この他、ブラックボックスの最初の解読の結果、飛行機は地上の物体から攻撃を受けていないことがわかっている。」
分析は「カタストロフィーは電気機器の故障で起きたものではない。電機機器が壊れていたとすれば、パイロットは操縦可能な状態にはあったはずで、機体が地面と接触する最後の瞬間まではカタストロフィー的な結果を引き起こさずに飛んだはずだからだ」と締めくくっている。
「コガルィムアヴィア」社アレクサンドル・スミルノフ飛行作業組織担当は記者団に対し、墜落の原因となりうることついてコメントしたなかで、飛行機が技術上に操縦不可能になる場合やパイロットのミスはありえないと語っていた。スミルノフ氏は地上からの外的な作用があったとの説を唱えている。