「コメルサント」紙によると、リストには2012年にEU諸国やペルシャ湾岸諸国が「シリア国民の正式な代表」として承認した「シリア革命反体制派諸勢力国民連合(シリア国民連合)」の代表者などが含まれている。なお「シリア国民連合」は、シリアのアサド大統領の退陣を求めている。
一方で「コメルサント」紙によると、リストは最終的なものではなく、変更される可能性もあり、「自由シリア軍」の代表者が加わる可能性もあるという。加えて「コメルサント」紙は、サウジアラビア政府が用意した同様のリストに含まれている人物の多くが、ロシアが提案する人物と一致していると報じた。
「コメルサント」紙が入手した、ロシア作成による、合意する能力のあるシリア反政府勢力の代表者リストを以下に記載する。
1.アッバス・ハビブ(シリア北東部族の代表)
2.アブデルカデル・センケリ(シリア実業界の代表)
3.アイマン・アスファリ(慈善団体「アスファリ基金」の所有者)
4.アミナ・オッシー(シリア北東部地方当局の代表)
5.アレフ・ダリラ(リベラル運動「ダマスカスの春」のリーダー)
6.アフメド・アルジャルバ(「シリア革命反体制派諸勢力国民連合」の元議長)
7.アフメド・ムアズ・アルハティブ(「シリア革命反体制派諸勢力国民連合」の元議長)
8.バドル・ジャムス(「シリア革命反体制派諸勢力国民連合」の元事務局長)
9.ワリド・アルブンニ(独立系反体制派で、「シリア国民評議会」の元メンバー)
10.ジャマル・スレイマン(俳優、インテリ代表)
11.カドリー・ジャミル(「変革解放人民戦線」の指導部代表者)
12.ラウイ・フセイン(「シリア国家建設」党の党首)
13.ラマ・アルアタシ(「シリア団結」党の事務局長)
14.マジェド・ハッボ(「民主主義と和平のためのキリスト教運動」の代表)
15.マゼン・マグリビイヤ(「変革解放人民戦線」のメンバー)
16.マフムド・マライ(「愛国民主主義運動委員会」の委員長)
17.ミシェル・キロ(「シリア国家建設」党指導部代表)
18.モナ・ガニム(シリア国家建設」党指導部代表)
19.ムニル・ハミシ(シリア産業省の元次官で「国民調整委員会」の元調整役ハイサム・マンナ氏に近しい人物)
20.モハメッド・ファルク・タイフル(シリアの「ムスリム同胞団」代表)
21.ムハメッド・ハバシ(シリアの「ムスリム同胞団」代表)
22.ニムルド・スライマン(アッシリア人コミュニティ代表。シカゴ在住)
23.ランダ・カッシス(「多元主義社会運動」の議長)
24.リム・トゥルクマニ(人権活動家で「インペリアル・カレッジ・ロンドン」の天体物理学者)
25.S.アルシャミ(宗教指導者。イスタンブール在住)
26.サリフ・ムスリム・ムハンマド(クルド人政党「民主連合」の党首)
27.サリム・ヘイルベク(団体「民主トリビューン」の会長)
28.サミル・アニタ(「民主フォーラム」の元メンバー)
29.サウファン・アッキアシ(「共産主義行動」党のメンバー)
30.スルハリブ・バルスム(ハサカ市の反対派)
31.ファナル・アルクアイト(ハサカ市の反対派)
32.ファテックス・ハムス(「変革解放人民戦線」のメンバー)
33.ハディ・アルバフラ(「シリア革命反体制派諸勢力国民連合」の元議長)
34.ハレド・アルマハミド(シリア実業界の代表)
35.ハレド・イサ(クルド人政党「民主連合」のメンバー)
36.ハレド・ホドジャ(「シリア革命反体制派諸勢力国民連合」の議長)
37.ハサン・アブデルアズィム(「国民調整委員会」の主任調整役)
38.ハイサム・マンナ(「国民調整委員会」の元国際調整役で団体「Quamnah」の会長)