英国は、イラクにおける有志連合の作戦に参加している。有志連合は、ISの拠点に対して定期的に空爆を行っているが、英国議会は2013年、シリアで同様の作戦を行う権限の付与について採決を行い、反対多数で否決された。
先に英国の首相ならびに国防相は、シリア領内で対IS作戦を実施する許可を議会に求める意向であると発表した。一方で、先にキャメロン首相は、権限がないにもかかわらず、英国政府が8月、無人機を使って作戦を実施し、IS戦闘員を殺害したことを認めた。
報告書では、次のように指摘されている‐
「我々はIS対策、ならびにシリアの内戦停止を目指す統一された国際的戦略ができるまでは、英国の軍事作戦を拡大するべきではないと考えている。しかし、まだこのような長期的計画はない」。
長期計画では、国連安全保障理事会のしかるべき決議を得る必要性に注目が払われる見込み。
先にロシアのアレクサンドル・ヤコヴェンコ駐英国大使は、英国に対し、ISに対する空爆に参加するための合法的な方法を見つけるよう提案した。その合法的な方法とは、国連の委任を用いることを意味している。
ヤコヴェンコ大使は、「これは、英国がどのようにしてシリアにおける空爆で自分たちのシェアを得ることができるかということだ」と述べ、ロシアは協力を望んでいると指摘し、「ロシアは、自分の利益を考えている国とは程遠い」と強調した。