NASA、南極大陸の氷の面積、実は増えていた…

© Sputnik / Sergei MamontovNASA、南極大陸の氷の面積、実は増えていた…
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NASA主導で行われている調査では、南極大陸の氷の面積や氷山は縮小しておらず、過去1万年間の降雪のおかげで一時的に増大していることがわかった。NASA広報部が明らかにした。

米グリーンベルトにあるゴダード宇宙飛行センターのジェイ・ツヴェリー氏は「我々の得たデーターは、南極大陸では南極半島や大陸西部の海岸部周辺における氷の量がますます減っているという話と矛盾する。南極大陸東部および西部の内陸部を調べた結果、ここでは、他の地域の氷の損失を越える量の氷が増えている」と語っている。

ツヴェリー氏とその研究グループは1992年から2008年までの間にNASAと欧州宇宙機関の気象衛星を使って集められたデーターを調べた結果、国連の気候変動を調べる国際的な専門グループの出した公式レポートと食い違っていることを発見した。

あらゆるデーターを合わせた結果、NASA研究者らは南極大陸の氷は実際は増えており、過去数年は減っていない事実を発見した。その理由は雪。南極大陸南部東部で数世紀にわたって積もった雪の体積が毎年、およそ2000億トンの新たな氷を増やしていることがわかった。

このことが、地球温暖化が停止したことを示すかどうかという点については、研究者らは地球温暖化は止まっておらず、平均気温は上がっており、南極大陸の氷は実際、史上かつてなかった勢いで溶けていると語っている。これから20-30年の間には、溶け出す氷の量は体積して固まった雪の一番下の層で増える氷の量を上回ってしまい、そうなると人類が気候変動を抑制しようとしない限り、南極大陸の氷は本当に減ってしまう。

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