共同執筆者らは安倍談話を史実を歪曲するものであり、戦争に対する日本の責任を直接的には認めず、誠意が示されていないとして批判した。
村山元首相も「安倍談話」の内容はまやかしであり、不明確と指摘。村山氏は史実は抹殺できるものではなく、歴史を学ぶことは非常に大事と力説し、安倍氏に対しては米国に盲目的に従い、自己を孤立させるのではなく、日中、日韓関係の友好と協力に努めるよう提案している。
この本では日本の史学、政治、外交界の有名な活動家らが様々な角度かあ「安倍談話」を検証している。
日本外務省の中国セクションの元外交官で政治学者の浅井 基文氏は、「安倍談話」は再び戦争への道に踏み出そうとする安倍氏の政治的野心と日本国民の平和主義との間の矛盾、および安倍氏の歴史修正主義と世界が安倍氏に対してぶつける批判の矛盾を隠蔽しようとする試みと指摘している。
元外交官の天木直人氏も、憲法9条を遵守し、「村山談話」を継承し、この2つを国家の政策とすることこそ、日本が国際社会で貢献しうる唯一の道と唱える。
『検証安倍談話-戦後70年 村山談話の歴史的意義』は「安倍談話」をあらゆる角度から深く掘り下げる試み。同書は10月25日に発売以降、すでに10万部が売れている。