ネタニヤフ首相、イスラエルへの軍事支援の続行を求めて米国へ

© AP Photo / Abir Sultanネタニヤフ首相、イスラエルへの軍事支援の続行を求めて米国へ
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イスラエルのネタニヤフ首相は、今後10年間米国がイスラエルへの軍事支援を継続してくれるかどうかをオバマ大統領と討議するため、米国に渡っている。

両リーダーの会談は今回、イラン核問題の解決へのアプローチで反目をきたして以来、長く続いた関係凍結のあとで、はじめて実現する。イランと主要国が核に関する合意を結んだことは「歴史的過ち」とするネタニヤフ氏は、米国議会共和党議員らに働きかけ、合意を破談に持ち込もうと画策。オバマ大統領はこれに強い不快感を示した。

ワシントンへの出発前にネタニヤフ首相は、「この会談は、米国がイスラエルをさらに10年間支援するかどうか判明させるという点で、重要だ。相互理解への新たな一歩となるだろう」と述べ、変化の激しい中東地域でイスラエルが相対的な軍事的優位を保てるようにすることは米国の伝統的な義務だ、と指摘した。

いまイスラエルは米国から年間30億ドル超の軍事支援を受けている。この合意は2017年を期限としている。

メディア報道によれば、イスラエル側はイラン核合意の穴埋めとして次の10年間の軍事支援の増額を求めている。イスラエル側は希望額を50億ドルとし、すでにワシントンに取得したい武器のリストを送っている。

ネタニヤフ首相は米大統領府で、中東情勢、特にシリア情勢、パレスチナとの関係改善もしくは安定化についても話し合う計画だという。

いまパレスチナとイスラエルの関係は急激に悪化している。和平プロセスも途絶している。イスラエル側による攻撃が日常化し、10月初頭以来、占領地における衝突で、イスラエル側に市民12人、パレスチナ側に市民70人あまりの犠牲者が出ている。

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