報道官はこう言った。「いま我々はタリバンを、アフガニスタン指導部のもとで進行する和平プロセスにおける重要なパートナーと見なしている。我々はタリバンに対し積極的な作戦を行なってはいない」。
政治評論家のマスド・マティン氏はスプートニクの取材に応じ、次のようにコメントしている。
「14年に及ぶアフガニスタン・ミッションにおける、米国の最も正直な声明だと思う。当初から我々は、タリバン、アルカイダ、そして『イスラム国(IS)』は、米国とその同盟諸国の考え抜かれたプロジェクトにおける構成要素だと知っていた。わが国における、テロとの戦い?彼らの関心は、アフガニスタンとその近隣諸国の有用天然資源にしかない。そして、ロシアや中国のような政治・経済・軍事にわたる敵に対する影響力を増大させるということにしか。タリバン、アルカイダ、そしてIS、これら全ては、国防総省に奉仕しているのであり、彼ら全てがワシントンの命令ひとつで、あるとき服を着替え、『新しい』スローガンを叫び、西側の武器をもって、アフガニスタンの政治の舞台に踊り出るのだ」。
ただし、国防総省は間もなく訂正を行なった。タリバンをパートナーと言ったのは言い過ぎであり、発言の真意は、「米国はタリバンとの交渉の可能性、またタリバンが完全な形でアフガニスタン政治に組み込まれる可能性を排除していない」ということにあったという。