ロシアから英国の主都ロンドンへ移住したハルトさんは、ロンドン東部の恵まれない家庭の子供のためにバスケットボールアカデミーを創設した。ハルトさんは、2015年までのこの10年間で、ストリートギャングで名高い東部ニューハム区で未成年者の殺害事件が1件も起こらなかったという快挙に貢献した。
ハルトさんの名前が記載されている勲章の受章者リストは、英国政府のサイトに掲載され、10日、バッキンガム宮殿で授与式が行われた。
アカデミーのサイトでは、次のように発表されている‐
「ナターシャさんは10年前、地元の公園に息子たちを連れて行きました。それはバスケットボールを教えるためでした。ナターシャさんは今、英国で最も成功したバスケットボールクラブとなった、バスケットボールアカデミー『ニューハム・オールスター・スポーツ・アカデミー(NASSA)』の総裁を務めています。」
当初わずか20ポンドの資本金で慈善団体として登録されたNASSAは、英国バスケットボール協会から5つ星の評価を受けたロンドン初のバスケットボールクラブとなった。NASSAのチームは、2007年からナショナルリーグ大会で16勝をあげている。
アカデミーのサイトでは、次のように指摘されている‐
「私たちの目的は、未成年者を立派な市民にすることです。そして、もちろん、彼らを良いバスケットボール選手にすることです。『ナイフではなく、ボールを持て』というプログラムによるトレーニングは、毎週2000人の子供たちと活動することを可能とし、子供たちに暴力的な犯罪集団や、ナイフを使った喧嘩、犯罪などに加わる危険性を説明しています」。