物理の教師は、14歳の学生たちに、シリア難民が乗ったいかだが転覆することなく無事にギリシャの岸辺に着くためには、いかだから何人の難民を突き落とすべきか?という問題を出した。
この問題では、いかだの大きさは、長さ1メートル、幅2メートル、厚さ20センチとされ、難民1人あたりの平均体重は60キロで計算するよう指示が出された。
1人の学生の母親が、この冒涜的な問題が書かれているノートの写真をフェイスブックに投稿した。母親は、「学校とういものは、寛容と相互理解を教える場所だと思っていた」とコメントし、この問題を、「自分だけでなく、他の教師たちの評判も落とした自制心のない1人の物理の教師には、今後どのような結果が待ち受けているか?」という問題に変えるよう提案した。
興味深いことに、この物理の教師はこの学校ですでに3年間教員として務めており、学校の指導部からは非常に高い評価を受けていたほか、教育へのクリエイティブなアプローチに対して「今年の最優秀教師賞」のような賞の候補にも何度かあがっているという。
この教師が何らかの処罰を受けることになるのかは今のところ不明だが、学生の親たちはすでに物理の教師の解雇を求めたという。