オランド大統領は、演説の冒頭で次のように語った‐
「フランスは戦争状態にある。13日金曜日の夜にパリとその郊外にあるスタジアム『スタッド・ドゥ・フランス』周辺で起こった襲撃は、戦争行為だ。これは我々の国、我々の若者たち、我々の生活スタイルに対する攻撃だ」。
フランス議会は、上院(元老院)と下院(国民議会)で構成されており、両院合同会議は、一般的にフランス王の元邸宅だったベルサイユ宮殿で開かれる。上下両院合同議会は、憲法改正、EU新規加盟国承認に関する決定の採決、または大統領が議会に対して特別な呼びかけを行う場合にのみ開かれるため、オランド大統領にとっては、歴史的な機会だった。
経験豊富な政治家で、平時には人気がなく、批判を受けているオランド大統領は、この不穏な時期に、自分の前にどのようなか可能性が開かれているのかをよく理解している。そのため大統領は13日のテロ後、強くて、積極的に行動する準備のある断固とした大統領というイメージを国に与えようとしている。