メドヴェージェフ首相は、APECサミットに参加するためフィリピンのマニラに到着した際、記者団に次のように語った―
「ロシア機のテロと、パリでのテロ攻撃は、甚大な人的損失だ。これらの事件は、国際的な政治的議題を緊迫化した。戦争が全ての文明世界に宣言された。脅威はグローバルで、悲しいことに、完全に現実的なものだ」。
10月31日、エジプトのシャルム・エル・シェイクからロシアのサンクトペテルブルグに向かっていた航空会社「コガルィムアヴィア」社のエアバス321型機がエジプトに墜落し、乗客217人、乗員7人全員が死亡した。国際的な委員会が実施した調査の結果、ロシア機墜落の原因は、機内で爆発物が爆発したテロであったと断定された。
13日金曜日には、フランスのパリで連続テロ事件が起こった。パリのレストランで何者かが発砲し、パリ郊外のスタジアム「スタッド・ドゥ・フランス」の付近では爆発が発生した。なお当時、スタジアムではフランス対ドイツのサッカーの親善試合が行われており、フランスのオランド大統領が観戦していた。また、パリにあるバタクラン劇場では、ロックバンドのコンサートに何者かが侵入し、人質を取って立てこもった。