パリ連続テロの首謀者で資金調達を行ったとみられているアブデルハミド・アバウド容疑者が、警察の作戦の対象となっている。
一方で、警察関係者によると、サンドニで容疑者たちが隠れている住宅に、アブデルハミド・アバウド容疑者がいるかは確認されていない。アブデルハミド・アバウド容疑者は、作戦が始まる前に身を隠した可能性があるという。
サンドニでは、現地時間で午前7時30分頃から、地区一帯で爆発音が連続して鳴り響いた。
住宅に隠れていた3人が死亡、うち1人は女で自爆した。また5人が逮捕された。うち1人は住宅の所有者で、テロの2日前にベルギーから来た2人の人物に住宅を貸したという。住宅の所有者は、「住宅にはマットレスさえもないと言ったが、彼らは、ただ水があって、祈ることができればいいと答えた」と語った。AFP通信が、警察関係者の話として伝えた。
特別作戦では、警察官数人が負傷した。なおフランスのトビラ法相は、ラジオ局「エウロパ1」の放送で、作戦は終了したと述べたが、その後、警察関係者がAFP通信に語ったところによると、住宅にはまだ数人が隠れているという。