ロシア外務省内の消息筋は、「国連事務総長の北朝鮮訪問についてはずいぶん前から取り沙汰されていた。仮にこれが六カ国協議の再開に影響するのであれば、我々としては歓迎するのみだ。我々は常に六カ国協議プロセスの再開の構えであり、これを再開へと導くいかなる尽力も我々の関心に答える」と語った上で、「だが今の段階では(パン事務総長の訪問への)いかなる動きもない」と述べた。
これより前、聨合ニュースは国連内の消息筋からの情報として、パン事務総長が今週にも北朝鮮訪問を行う計画だと伝えていた。ところが国連事務局も、北朝鮮の公式報道官もマスコミも韓国政府もこの情報を確証していなかった。
パン事務総長が近日中にも訪問という情報は前日、北朝鮮外務省のリ・フンシク報道官も否定し、情報は「デマ」と評した。一方でリ報道官は国連事務総長の訪問は「ノーマルで通常の」実践と評したことから、これにより、パン事務総長の訪問に関する協議は行われていたものと推測できる。双方ともどうやら、訪問から意義のある結果を期待していることから、現段階でそれに合致する合意には到達できていないと予想される。