報道官は、次のように指摘した‐
「誰かが『やめるべき』であるとするならば、米国が南シナ海の問題解決への介入を止め、地域の緊張を高めること、そして南シナ海問題の解決を複雑化するのを止めることだ。米国は、安定と平和を維持するための地域の国々の努力を尊重するべきだ」。
フィリピンを訪れたオバマ大統領は、中国に対して、領有権争いが生じている南沙諸島(スプラトリー諸島)でのインフラ建設を中止するよう求めた。オバマ大統領はまた、「領有権問題の平和的解決」を支持したが、「航行の自由の原則は、疑いを持たれてはならない」と述べた。
オバマ大統領は17日、海洋の安全保障のために東南アジア諸国に2億5900万ドルを拠出すると発表した。
米国と日本は、中国が南シナ海の係争海域に、少なくとも7つの人工島を建設し、2重の目的を持ったインフラを整備していると主張している。一方で中国はこのような情報を否定しており、作業は行われていないと発表している。
米国は10月末、南沙諸島のスービ礁(中国名:渚碧礁)とミスチーフ(中国名:美済)から12海里内に、ミサイル駆逐艦「ラッセン」をパトロールの為に派遣した。中国はこれを「中国の主権を侵害」し、安全を脅かす行為だとし、米国に断固とした反対を示した。