米国、核実験を実施

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米国は核爆弾B61-12の実験の3度目の、最終ラウンドを実施。これは核弾頭の寿命延長計画プログラム(Life Extension Program, LEP)にのっとって行われたもの。

米国家核安全管理局の広報部は17日、記者団に対し、実験はネバダ州トノパフ射撃場で行われ、その枠内で米空軍機F-15Eがネリス基地から発進し、射撃場の領内に爆弾を投下したことを明らかにした。

発表では実験は2015年10月20日に実施されていたが、これが公表されたのは11月17日になってからだった。兵器には核弾頭は装填されていなかったが、トノパフでの条件はすべてまさにB61-12が爆発するよう整えられていた。米国家核安全管理局の発表には「前提的データーからは準備されていた標的にすべて見事に命中したことがわかる」とある。

米国家核安全管理局のメリデリン・クリドン次官は、実験が成功したことは核爆弾刷新プログラムの効果の高さを裏付けているとして、「コントロール・レジームでのB61-12弾頭の発射は核兵器を用いて国益を守る我々の用意と我々の連合国、パートナー国の安全をまたもや裏付けている」と語った。

B61-12は米国の戦略核軍備の主要な熱核兵器。この爆弾は超音速機をはじめとする航空機での輸送用に作られており、平均重量はおよそ320キロ。2013年、米国防総省は議会に対しこの爆弾の刷新に110億ドルを要請していた。だが当時議会はこうした巨額の支出に断固として反対。議会がこれを承認すれば、プログラムの完全遂行は2021年にとなる見込み。

ロシアの戦略景気センターのイヴァン・コノヴァロフ所長は、米国の新たな核爆弾の実験から、米国は核兵器の開発を続行する構えであることが裏付けられたとして、「米国はこの爆弾の刷新を12回行っている。これはこの兵器を退けるつもりはない証拠」と語っている。

退役陸軍大佐で軍事専門家のヴィクトル・リトフキン氏も、米軍の核実験は必要性から行われているとして、次のように語っている。

「核爆弾は博物館に展示するために作られているのではない。必要とならばこれは使用されるのだ。米国防総省は2020年までに米国ではこうした兵器の大量生産が始まるという声明を既に表しており、B62-12は今イタリア、ベルギー、オランダ、トルコ、ドイツにあるより古い爆弾を交換される。この核兵器を用いることがでくるのはNATO諸国の航空機もそうで、米国にとどまらない。これはすべて核不拡散条約に大きく違反した行為だ。」

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