パラニさんは、通信社「スプートニク」のインタビューで、なぜISと戦うのかについて語った。パラニさんは、次のように述べている‐
「私はISがコバニとシンジャルを占拠した時に戦に加わることを決めました。なぜならそこでは一般の人たちが襲撃されたからです。私がまだデンマークにいた時、仲間のクルド人たちが殺され、誰もどうすることもできませんでした。私はとても辛く、穏やかに暮らすことができませんでした。そのため私は、戦うために学校、友人、趣味を置いて出かけたのです」。
パラニさんは、イラクのクルド人武装部隊「ペシュメルガ」に入隊した。「ペシュメルガ」はすでに1年以上前からISと戦っていた。「ペシュメルガ」は、ISとの戦いで成果を出していた地域で唯一の部隊だった。なおパラニさんによると、「ペシュメルガ」は外国からの支援をほぼ受けていないという。パラニさんは、次のように語っている‐
「私たちが毎回、ISあるいはアルカイダと戦いを開始する時、私たちにはよい軍装品がありませんでした。でもISの装備は新しく、それは米国製でした。なぜならイラク軍がISから逃げた時、彼らは自分たちの武器を置いていったからです」。
帰国したパラニさんを待っていたのは、予期せぬお出迎えだった。パラニさんは、当時の様子を振り返り、次のように語っている‐
「私は休暇を取っていたので、家で15日間過ごそうと思っていました。ですが警察は、私のパスポートを没収し、私にはデンマークから出国する権利はないという書簡を書きました。それは、私が『国にとって危険』だからだということでした。そこには何の根拠もありません。なぜならデンマークはISと戦っている国々の連合に加わっているからです。弁護士と一緒に、この処置の取り消しを求めるつもりです」。