原発周囲の海岸線沿いに鋼鉄製の隔壁を構築する作業が2012年から続いており、今年の10月に終了した。防護壁は全長780mで、地下に30cm食い込んでいる。
東京電力が先日検査をしたところ、壁に20㎝程度の傾きが認められた。壁の基部に常に強い水勢で地下水が押し寄せ、その圧力で傾いたものとされる。また、同じ原因で、壁の基部に500mもの長さにわたり、幅1cmのひびが入っていることも分かった。
木曜、共同通信が伝えたところでは、東電は壁の支柱を強化し、ひびを修復する作業を行っている。海水の放射能汚染度は増加していない模様。東電によれば、傾いても壁の効果は保たれているという。