「個人的責任に関連した措置は、軍事法の標準的実践および司令部の行政的実践に基づいてとられる。」キャンベル司令官は米軍によって行われた事件の国家的捜査を総括した記者会見のなかで、誤爆した軍人らは職を解かれたことを明らかにした。
アフガニスタン人の人権擁護家、ネマトゥラフ・エラヒ氏はラジオ「スプートニク」からのインタビューに対して、米国は犯罪者を裁くだけでなく、賠償金を支払うべきとして、次のように答えている。
「こうした犯罪が起きる原因は技術的なミスだけにはとうていとどまらない。アフガン人と米国人の間に行為の協調が図れていなかったことが事件が起きた一番の原因であったことは間違いない。犯罪者は刑罰を受けるものと信じたい。
だが、犯罪の本質はもっと根深い。米国側がアフガン国民に対して投げやりな態度をとっていることを我々は今回も目撃したかたちとなった。最新の兵器をうまく使いこなすことのできない、こんな事件が何度も起きていることを他にどうやって説明しうるのか? 悲しいミスが繰り返されていることは恐ろしい傾向だ。これは私個人の意見ではない。アフガン人社会全体の見解だ。
病院にはタリバン、イスラム国やほかの戦闘員、テロリストがいたらしいとして、それへの空爆に根拠があったと考える人たちに言ってやりたい。それでは民間施設への空爆を禁じた国際法はどうなるのか? 米国はこれをまたもやなおざりにしたようだ。」
アフガニスタンのクンドゥズにある国際組織「国境なき医師団」の病院内には、10月3日に米軍の爆撃を受けた際、およそ200人がいた。この爆撃で病院の建物は一部が破壊され、病人、医師ら30人が死亡したほか、37人が負傷した。