睡眠のすすめ:「夢見る」科学者による5つの発見

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夢が人間の脳の活動に与える影響は、未だに完全には解明されておらず、今も研究や実験の対象となっている。一方で夢は科学に多大な貢献をしてきた。発明家の中には、夢の中でヒントを得た後、光を見出した人たちもいる。

科学者の中で最も「夢を見る人」は、もしかしたら元素の周期表をつくったドミトリー・メンデレーエフかもしれない。メンデレーエフは、次のような言葉を残しているー

「私は、夢の中で周期表を見た。そこには元素がしかるべき形で並んでいた。私は目が覚めるとすぐにデータを紙に書いて、また眠った」。メンデレーエフの同時代の人たちによると、メンデレーエフは休むことなく一日中周期表に取り組んでいたが、「うたた寝」した可能性も十分にあるという。なおメンデレーエフは後に、夢の話に腹を立て、「私は周期表について20年くらいは考えていた。しかし皆さんは、私が座って休んだら突然できたと思っている」と不満を表した。

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ドミトリー・メンデレーエフ - Sputnik 日本
ドミトリー・メンデレーエフ

量子論で有名な現代物理学の創始者の一人、デンマーク人のニールス・ボーアは、夢の中で原子模型を見たという。マサチューセッツ工科大学の伝記研究者によると、ボーアは「それは燃焼するガスからなる太陽で、その周りを太陽と細い糸で結ばれた惑星が回っていた。突然ガスが凝結し、太陽と惑星の大きさは急激に小さくなった」と語っている。

ミシンを開発した19世の米国の発明家エリアス・ハウも、夢からヒントを得た。なおハウは実際のところ、既に存在していたミシンを単に改良しただけだった。ハウは先端の反対側に穴がある古典的な針についてしか考えたことがなかったが、ある夢を見た後、先端に穴がある針を思いついた。ハウは夢の中で、不思議な未開の国の王様のためにミシンをつくらされていたが、その時、なぜか先端に穴がある原住民の槍からヒントを得たという。

なお歴史家たちのある説によると、原子価の理論を応用し、ベンゼン環の構造式を解明して歴史に名を残したドイツの有機化学者アウグスト・ケクレは、ベンゼンを6個の炭素原子からなるヘビとして表現した。ケクレは、夢の中でヘビの姿をした原子が自分の尻尾にかみついている様子からインスピレーションを得たという。

そして相対性理論を提唱したアルベルト・アインシュタインの伝記によると、アインシュタインの発明は、まさに夢のおかげだったという。ある夢の中でアインシュタインが橇に乗って雪に覆われた斜面を猛スピードで下っていた時、周りの色が一つの点となった。アインシュタインは夢の中で、空間と時間の概念のパラドックスを見たのだという。その証拠として、アインシュタインは次のように発言している-

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アルベルト・アインシュタイン - Sputnik 日本
アルベルト・アインシュタイン

「私にとって夢を見るという能力は、自覚した知識を習得する私の才能以上に重要なものだった… 私は夢の中で私の人生の3分の1を過ごしたが。この3分の1は決して最悪のものではなかった」。

 

 

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