メドヴェージェフ首相によれば、トルコがSu-24を攻撃したことに対するロシアの対抗措置は、共同投資案件の実現、トルコ企業のロシアでの活動、商品の供給に関わるものとなる。
内閣が策定する提案は、統一規範法規にまとめ上げられる。「おそらくそれは大統領令や、それをもとに採択される政府命令といった形のものになる」。「その法令では、ロシアにおけるトルコの経済主体の活動が制限または禁止され、食料品を含む製品の供給制限または禁止が規定され、トルコ企業によるサービス業務の制限または禁止が規定される。そのほかの措置もあり得る」と首相。
首相はまた、制限措置はさらに一連の投資案件にも及ぶ可能性がある、と付け加えた。それら投資案件による「協力によってこそ、トルコとの高い信頼関係が得られていた」。「それら契約、それら投資案件が凍結または破棄される可能性がある」と首相。
専門家によれば、ロシアからトルコへのガス供給の停止にさえ話が及ぶ可能性もある。
トルコ副首相ヌカン・クルトゥルムシュ氏はスプートニクに対し次のように述べている。
「このようなおしゃべりは全て勇み足であり、実状を反映していない。経済関係を断ち切るなどは、トルコだけでなくロシアの国益にも反する。ロシアがいかに大型で重要な天然ガス供給者であるかを考えれば、トルコ経由で欧州市場に送られるロシア産ガスが止められることにつながるいかなる措置にも、ロシアもトルコも踏み切らないだろう。両国間に発生したこの問題は何らの経済制裁もなしに解決されうるものだと信じる。制裁は両国の長期的利益に反する」
現在の緊張した情勢にも関わらず、パートナー同士の対話が停止することはないだろう、とヌカン・クルトゥルムシュ氏。
「国境における一件はトルコとロシアの関係を深刻に緊張させた。周知のように、両国間ではその前にすでに緊張関係ができていた。ロシア機がたびたびトルコ領空を侵犯したためだ。しかし、トルコとロシアは経済関係および高度な貿易協力によって緊密に結ばれた戦略的パートナーとして、また隣人として、問題の早期改善および両国関係正常化のためにあらゆる必要な措置をとると確信している。トルコもロシアも対話と協力を否定しはしない。それこそが両国の長期的利益に適うのだから」
トルコの副首相は以上のように述べた。