学説を発表したテキサス大学のマーシャ・プロダノヴィチ氏は「これが何を示すかというと、塩によって殻を作ってもそれは以前我々が考えていたように破損されないことはないということだ。このことを場所を特定し、廃棄物を閉じ込める際に考慮する必要がある。今ある核廃棄物の保管施設を我々がわり出した基準を使って、すべて調べねばならない」と語っている。
プロダノヴィチ氏ひきいる研究グループは岩塩の結晶が地中の異なる深さに埋められることで、その構造が様々な温度圧力の条件でどう変化するかを調べた結果、上記のような結論に達した。
この研究、計測結果が正しいとなると、小さな圧力がかかった程度でも核廃棄物の入れられた岩塩にはミクロ単位のひびが網状にはいり、環境への放射性同位体が環境へもれ始める。このため学説発表者らは既に埋められた岩塩を入念に検査し、より信頼性のおける保管方法を開発するよう助言している。