BRICS諸国の映画アカデミー設立を最初に提唱したのはインドのモディ首相である。7月、ウファサミットでのことだった。今日、このプロジェクトへの参加を、BRICS諸国の全てが希望している。カザフスタンも映画アカデミーへの参加を希望している、とロシア国営映画基金最高責任者。
「ロシア、インド、ブラジルの映画は非常にアクチュアルで、西側のものに対して全く劣らない。それなのにそれらの映画はことごとく、世界の主要な映画祭のノミネート作品のリストからは零れ落ちている。誰にとっても秘密ではない、全ての国際映画祭が政治的なものなのだ!BRICS諸国が米国のような映画アカデミーを設立することは絶対的に正しい。BRICS諸国には世界人口の40%が住んでいる。彼らは独自の映画アカデミーをもち、これら諸国を活動の舞台とする映画や監督に章を与える権利がある。つまり、これは事実上、国産映画を奨励するものなのだ」
米国のアカデミー賞にノミネートされている外国映画24作品のうち、授賞するのはわずか1作品である。これまで「最優秀外国映画」賞を受賞したのはロシア映画からだと「虹」「モスクワは涙を信じない」「太陽に灼かれて」、中国映画は「グリーン・デスティニー」、インド、南アフリカ、ブラジルには受賞作がない。
ロシア国営映画基金最高責任者によれば、BRICS諸国映画アカデミーのプレゼンテーションは2016年、伝統のモスクワ国際映画祭にあわせて行なわれる。組織の完全稼動は2017年。このときBRICS版アカデミー賞の最初の受賞者が発表される。