先にラガルド専務理事は、SDR通貨バスケットに人民元を含めるよう勧告していた。
現在通貨バスケットには、米国ドル、ユーロ、日本円、英国ポンドが入っている。人民元採用の決定は、来年2016年10月1日に効力を発する。
IMFが発表した文書の中で、ラガルド専務理事は、次のように述べている―「SDR構成通貨に人民元を採用するとした理事会決定は、中国経済をグローバルな金融システムに統合させてゆく過程において重要な一里塚である。またこの決定には、ここ数年中国当局は、国の通貨・金融システム改革のため努力したとの認識が反映している。」
SDR(特別引き出し権)というのは、加盟国の準備資産を補完する手段として、IMFが1969年に創設した人為的な国際準備資産で、SDRの価値は主要4大国・地域の国際通貨バスケットに基づいて決められ、自由利用可能通貨と交換ができる。
© Sputnik中国元が新たな軌道に出る
中国元が新たな軌道に出る
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