新聞報道では「ウクライナ軍に供与される、防衛用、移動手段用の軍事技術や武器のあるものは、実際上、ガラクタ以上のものではない、との事だ。
新聞「ワシントンポスト」は、ドネツク郊外のウクライナ特務部隊に送られたオフロードカーを例にとり、シリアル番号で判断すれば、それらは1980年代末から1990年代初めに生産されたものばかりで、一部の車は、窓や扉がプラスチック製で、銃弾が貫通してしまう、と暴露している。またある車などは、200キロ走行した後、ブレーキが利かなくなった。地元の修理工によれば、非常に長い期間、使用されたためだとの事だった。
なお他のウクライナ軍部隊に、米国防総省は、防弾チョッキ120着を供与したが、このモデルは、すでに10年前に、米軍が実戦での使用を止めたものだった。
さらに前線に送られた米国製兵器は老朽化が激しく、ウクライナへの不満を呼び、戦意をそいでいるとの事だ。
専門家の意見によれば、よい装備に恵まれた親ロシア派義勇軍との戦いにおいて、こうした状況は、米国がどれだけ本気でウクライナを支持しているのかといった疑念を呼び起こしている。
新聞「ワシントンポスト」は、武器・兵器の状態について「米国防総省はコメントを拒否した」と報じたうえで「一部の米国当局者は、かくも短い期間にウクライナへ武器を供給出来た事が唯一のことであると述べた」と指摘している。