ロシアの国家企業RVK(ロシアン・ベンチャー・カンパニーの略)はジェネレーションSのブースにロシアの数社から寄せられた7種のプロジェクトを出した。
「ロシアの企業が日本での国際ロボット展に参加するのは今回が初めてではないかと思う。ロボット技術に関していえば、ロシアは日本で展示を行うのを怖がっていた。それは日本がこの分野で世界的なリーダーだからだ。だが今回は怖がってはいない。」プロジェクトのコーディネーター、ナジェージュダ・マリコヴァ氏はリアノーボスチ通信からのインタビューにこう答えた。
「ビジョンラブス」はリテーラー、インターネットショップ、レストラン向けの顔認識技術。例えば銀行に設置した場合、ソフトは顧客の顔を記憶することによって、その後、この人物が融資返済に問題があった場合、過去のデーターだけでなく顔認識の記憶でも判断するのに役立つ。
バーチャルリアリティー・ヘルメットは例えばゲームで役立つ。バーチャルリアリティーのゲームでは、ヘルメットを被ることによって、プレーヤーの思考がゲームの展開に反映される仕組み。
「バイトロニクスラブ」は開発、調査を行う人用の生体認証デザインプログラム。これを利用することで技術の制御により効果の高い機器を作ることが可能となる。
「エニーウォーカー」はモバイルロボット機器のためのスタビライゼーション・システムとシャシ。これを用いればどんな環境でも移動し、ドアを開け、階段を上り下りし、敷居など、様々なバリアを克服できるロボットヘルパーを作ることが出来る。
「クレイバーハンド」プロジェクトは生体工学的な義手で手のあらゆる機能を完全にこなすことができる。
「プロモボット」は人物を特定し、その認識をデーターベースに入れて、情報を蓄積できる。銀行、店舗、コミュニケーションサービスで利用可能。
国際ロボット展には303社が参加し、539のブースを展示。15万人を超す人出が見込まれている。