こうした決定が下された要素として、ムーディーズは、ロシアの対外財政の安定化、ロシア経済が今後12─18カ月の間に、さらなる深刻なショックに見舞われる可能性が低くなった事をあげている。
なおムーディーズは、2月にロシアの格付けを、投機的レベルにまで下げていた。
ロシアのスィルアノフ財務相は、ムーディーズの今回の措置について「ロシア当局が講じた予算・金融政策の効果が認められたことの証しだ」とし、次のように述べた-
「かなり久しぶりに、よい方向での格付けの見直しがなされたが、この事は、予算面でも金融クレジット面でも、ロシアが行っているマクロ経済的政策の効果が認められたことを物語っている。
ロシア経済は、新たな対外的諸条件に対し、かなり適応した。」