ヤギはアムールの餌として檻に入れられたのだが、トラは彼を食べようとしなかった。ヤギが勇敢さを示し、反撃を加えたからだ。ヤギはトラの寝る場所さえ自分で占拠してしまい、トラは小屋の屋根の上で寝ることになった。共同生活の間もトラは定期的に生きた餌を与えられたが、ヤギを襲おうとはしなかった。先週末の発表では、両者は夜間用隔壁ごしに夜を過ごしており、トラは一晩中唸り声をあげていたという。しかし当面は別々に寝させることにしたという。
「チムールはまたトラのそばで寝た。小型の天蓋がつけられ、多くのわらがしかれた。トラが共用の公園に出てくると、チムールは再び草を食べだす。トラのそばでは食欲が出るらしい。もっと早く食べだすこともできるのに、立ったまま、アムールが公園に出てくるのを待っているのだ」。新たに発表された動物の友情をめぐるビデオへのコメントとして、園長が述べた。
園長によれば、チムールはすでに食べられた、とのうわさがインターネット上に出回っているが、専門家はこの情報を否定しているという。「チムールはリスクを抱えているか、と問われる。アムールによってチムールが食べられるリスクは、隣あって暮らしている人間同士にそれが起こる確率よりはるかに少ない」と園長。
新しいビデオでは、トラとヤギが仲良く園内を散策している。アムールは家ネコさながら横になり、遊んでいる。チムールはそのとき、彼から一歩も離れることなく、平和に草をかんでいる。