Fox Newsの報道では「西側諸国の諜報機関によれば、実験は、パキスタン国境に近いイラン南東部の町チャーバハール近郊で、11月21日に行われた」とのことだ。打上げられたのは、射程1,800 – 2000キロのGhadr-110ミサイルだった。なおこのミサイルには、核弾頭搭載が可能だ。テレビ局に情報を提供した人物によれば「こうしたミサイルの打上げは、国連安保理事会が出した2つの決議に違反している」。
イランも米国も、この情報の真偽について公式的に確認していない。
すでにイランは、今年10月、弾道ミサイル実験を行った。米国のサマンサ・パウエル国連大使は「打上げ実験は、国連安保理事会の制裁に直接違反するものだ」と非難している。
1979年、国連安保理事会は「イランは、弾道ミサイルに関するいかなる作業にも参加できない」との決議を下した。なお新しく採択された安保理事会決議第2231号は、イランの核開発のみならず、これまで制裁の対象となってきたミサイル開発と武器禁輸について言及する一方で、核弾頭搭載用の弾道ミサイルに関連した行動の禁止を盛り込んでいるが、こちらの方は、まだ効力を発していない。