日本は正しくない 世界を脅かすのは原爆にあらず、世界制覇を狙うマニヤックだ

© REUTERS / Toru Hanai 日本は正しくない 世界を脅かすのは原爆にあらず、世界制覇を狙うマニヤックだ
日本は正しくない 世界を脅かすのは原爆にあらず、世界制覇を狙うマニヤックだ - Sputnik 日本
国連総会は核兵器廃絶を呼びかける日本発案の決議を採択した。だが世界が実際に核兵器を廃棄した場合、より安全になるのだろうか?

モスクワ国際関係大学、国際調査研究所の上級研究員、アンドレイ・イヴァノフ氏は、この件に関して次のような考察を表している。

「今年、日本の出した決議は、あらゆる形の核兵器が引き起こす大きな人道的なカタストロフィに関連し、深い憂慮を表しており、あらゆる核保有国に核兵器のない世界を創設する方向性で作業を行なうよう呼びかけている。

日本がこうした決議を発案する理由は理解できる。日本は核兵器がもたらす、この最悪の「非人道的カタストロフィー」を1945年8月の時点ですでに身をもって経験したからだ。当時、米国の投下した2発の原爆で広島、長崎でおよそ10万人の一般市民が犠牲になった。

この新兵器の恐ろしさについて米国はその投下実験をニューメキシコ州で行なった段階ですでに熟知していた。だが、知っていたからといって日本に対して原爆を使用することにも、その大量生産を行なうことにも何の妨げにもならなかった。

その後、核兵器はソ連に出現し、それに続いてさらに数カ国が核保有国となった。しかもこの兵器はたゆまない改良 を重ねた。だから今ある核兵器、数十、数百にも及ぶ核弾頭は当時、日本の2つの都市を住民もろとも焼き尽くしたあの原爆よりも何千倍も強力なものとなっている。露米の保有する核兵器を使用するだけでも、互いを、そして全世界を数回にわたって破壊することができる。まさにこれがゆえに露米の核大国は互いに戦争を抑止してきたのだろうと思われる。

この脅威が核戦争が起きないための唯一の確かな保証ではないことはわかる。このほかに純粋にこれは理論上の危険性だが、核兵器がテロリストの手にわたることもありうる。このことからも、今年の核兵器廃絶決議は出されているのだが、核大国はこの呼びかけを無視しており、これは日本の決議への投票でもはっきり示されている。

だからといってこれが、例えばロシアが先駆けて米国に核攻撃を行なおうとしていることを示しているのだろうか? 否。ロシアにはそうした意図はないことはロシア指導部が示している。そしておそらくはこれを信じてもいいだろう。なぜならロシアは、自国の存在ないしはその一体性を危うくする攻撃を受けた場合にのみ核兵器を使用することを明確に示しているからだ。

米国がロシアに核攻撃を行なおうと欲しているかどうか、それはわからない。まぁ、気でも狂わない限り、欲するはずはないだろう。だが米国は今、欧州に核兵器の配備しようとしている。ロシアは欧州を威嚇していないにもかかわらず。米国はNATO拡大を熱心に進め、その後でロシアを非難して、『ロシアがNATO陣営の境界線に接近する危険を冒したからだ』というのだ。

米国はロシアとの境界線にますます新型の兵器を配備している。それ以外にも米国は、ロシアの大陸弾道ミサイル発射装置、軍事施設、産業の中心地に対する、巡航ミサイルによる電光非核集中攻撃コンセプトを採択した。それからさらに米国はロシアと国境を接する諸国で、民主主義を推し進めるという旗印のもとにその秩序かく乱を行ない、ロシアが米国の標準に即し、米国の助言や直接的な指令を遂行しようとしないとして、これに対する制裁を発動している。

米国は、ロシア領内をも含めて、そこにイスラム帝国復興を標榜するダーイシュ(IS,イスラム国)などのテロ組織を自国の連合国のうち数カ国が、例えばトルコやカタールなどが支持することには少なくとも目をつぶっている。そうしておきながら米国は、ロシアが勝手にテロリストと戦おうとしているといってはこれを非難し、ロシアが共に力をあわせて戦おうという呼びかけても、これを退けている。オバマ大統領は、米国こそが地球で唯一のリーダーであり続けねばならないと主張し続けており、米国の首位に疑念を持つもの全ては人類の敵と見なしている。そうでありながら、おわかりだろうが、米国も原爆を手放す気はないのだ。日本よ、世界に対し、核兵器廃絶を訴えるかわりに連合国、米国に向かって世界の排他的リーダーシップを要求することをやめるよう呼びかけたほうが、より現実的ではないだろうか? 世界覇権を夢見たナポレオンもヒットラーもその末期は悲惨だった。残念なことだがこうした夢が人類にもたらした代価はあまりに大きかった。

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