「6ヵ月後、ダーイシュは偽国家としての勢力を失い、ただの地下組織に転じるだろう。」アサンジ氏は、RT(ロシアテレビ)創設10周年の記念して開催された「情報、政治、マスメディア、新世界秩序の形成」と題する会議にロンドンにあるエクアドル大使館からビデオ回線で出席したなかでこう語った。
アサンジ氏はこう語る一方でダーイシュが崩壊した後、何が生じえるかについては危惧感を表している。
「ダーイシュは主要勢力として殲滅されるだろう。だがそこで行動していたあらゆる勢力はどうするだろうか? 家に帰る? とんでもない。」
アサンジ氏はこれが危険な状態を生むとして、シリアやイラクで反ダーイシュ作戦に参加していた諸国はそれぞれが「ナショナリズム的な志向」を持っていることを付け加えた。
米国主導の連合軍は国連安保の承認を回避し、2014年9月からシリアで「ダーイシュ」の陣地に対する空爆を行なってきた。2015年9月30日、ロシアはシリアのアサド大統領からの要請でシリアにおける「ダーイシュ」および「ヌスラ戦線」の拠点へのピンポイント攻撃を開始。プーチン大統領はパリ連続テロ事件以降、「ダーイシュ」拠点への空爆を集中的に行なっている仏軍とロシア軍部隊の行動を調整するよう指示した。12月2日、英国議会もこの軍事作戦への参加を承認した。