内閣は対ダーイシュ軍事支援を欧州の同盟国と共同で送る方向で検討している。
作戦開始に先立って現地の合法政権から要請を得る必要があるという。しかしリビアには現時点で合法政権が存在しない。
英国外務省と国防省は先にリビア情勢を深刻に憂慮していると声明し、脅威を断ち切るために介入を行う計画を策定中だと発表している。
2日夜、英議会は、シリアにおける軍事作戦への参加を承認。3日未明にはダーイシュ拠点への最初の空爆が行われ、4日未明も作戦は続けられた。イラクにおける対ダーイシュ作戦は既に2014年中から有志連合の一員として行われている。
2011年に軍事紛争の中でカダフィ大佐が殺害されて以来、リビアは深刻な危機に陥っている。全国議会投票で選出された政権が東部のトブルクにあり、トリポリに親イスラムの全国会議があるという、二重権力状態が続き、複数の地域には中央政府の管理が及ばなくなっている。